思い出

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私は“人間”が嫌いだった どこへ行っても一人ぼっち 人間が私達を憎んでいるから 昔両親が教えてくれた笑顔も 人間に奪われてしまった 一緒に笑う相手がいないから 両親が死んでも私のことを引き取ろうとする身内はいなかった 人間が私を…… 鬼の血を、恐れているから でも違う 私達にも感情はある 泣いたり、笑ったり、楽しんだり、悲しんだり、怒ったり、他人の気持ちを思いやったり… 恋をしたり… 人間だ それを 私はある人に教えてもらった 人間と私たち“半鬼”の触れ合い、分かち合い… 心と心をぶつけ合う… 素晴らしさを…
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