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「…月………葉月?」
後方から声がする
葉月と呼ばれた女性は顔を上げると、髪をかきあげ、しばらくして、はっ、と我に帰った
普通の人間が見ると物珍しい、と必ず視線を向けるであろう
銀色の髪は大陽に照らされ輝きを放っていた
「大丈夫? うなされてたけど…」
「あ、うん。ちょっと…」
銀髪の女性は先ほどの夢を思い出す
(またあの夢・・・5年? いや、6年経つのに・・・)
「ヤな夢見ちゃった…」
「昼ご飯も食べないで寝るなんて珍しいね…体調悪い……?」
心配そうに尋ねる女性は顔を覗き込んできた
「大丈夫よ! ちょっと疲れてただけ~」
銀髪の女性は、手前の女性の両頬を手で挟む
「ならいいへふ」
2人は笑いあった
こうやって私が友達を作って談笑できたりするのも
あいつのおかげだ…
あいつが勇気をくれたからだ
でもあいつは…
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