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「そういや、聞いて無かったね」
「え?」
「で、どんな子だったの?その半鬼の子は?」
昔は抵抗のあった“半鬼”呼ばわりも慣れてきた
友人に気を使ってもらうよりかは普通に接してくれるほうが、ありがたいからだ
「え~、別にいいじゃん」
「勿体ぶらないでよ~」
苦笑する銀髪女性は回りの景色に目をやり、何かに気付く
(あ、ここ。もうすぐ木場山への道…)
そして遠くの、ある人影が目に入る
銀髪の男
「・・・」
(半鬼の・・・人・・・? 遠くてよく見えない・・・)
(でも、なんか・・・・懐かしい匂いがする・・・)
銀髪女性の脳裏に
昔の思い出が蘇ってきた
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