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入学式当日、俺はレインと共に、フィルデ学園の敷地に足を踏み入れた。
フィンデアルセロマッカラーナ皇国(通称、FAM)にフィルデ学園あり、と敵国に言わしめるほどその存在は壮大で、勿論そこには国への影響力なども含むが、やはりと言うべきか、もはや定番ではあるが・・・
「学園でかーい。広ーい。豪華ー。・・・よし、行くか。」
頼むから汚物を見るような眼差しを向けないでくれ。
確かに、このくらいの規模なら依頼で何度か訪れた事はあるが、これを言わないと始まらない気がしたんだ。
「んお?」
門の近くで学園内を観賞していたら、場違いな少女を発見した。
俺のお腹辺りまでしか身長がない、黒いスーツ姿の幼・・・少女が、門の片隅に佇んでいる。
青いおさげを振りながら青い瞳でキョロキョロと何かを探しているみたいなので、きっと親とはぐれた可哀想な幼女なのだろう。
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