天空の覇者

入学

「HEY幼女！学園に何の用！小学校ならアッチだヨゥ！」

決まった。これは世界狙えるべ。

意味が分からないという諸君に、特別に説明してあげよう。

さっきの俺のセリフの一句一句の語尾の母音に注目してくれたまえ。

ここを揃えることを韻を踏む、と言うんだ。

ラップ界でも高度な技術で、まあ世界で活躍するラップ界の重鎮ならできて当然というか、俺も自然と口をついたという点では、うん、もう世界で活躍できるという証明であって、諸君がその証人というか・･・ん？母音？そんなことも分からないのかい？

しょうがないなぁ・･・本当に特別に教えてあげるよ？

ただし俺が直接教える訳じゃないよ？当たり前じゃないか。

だって、ラップ界でも常識中の常識である母音が分からないんだろ？

そんなヒヨっ子諸君にラップ界の常識を教えていたら、
ビッグバン、宇宙の彼方で発生！ラップ界のビッグマン、そんな俺でも降参！

うん、という訳で、『ラップ界入門』という本をオススメするよ。

ただ注意してほしいのは出版社だ。

一文字目は『K』、次は『A』、その次は『D』で、その後に『O』がくる。

そして、また『K』がきて・･・

「変なテンションのお兄ちゃん、私に言ってるの～？」

茶番が過ぎた。さっきのカットで。