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「ほほう。これがロザリーの首ですか。」
ハインツ伯爵は、グレゴル・バンの館の一室で、その女の生首の剥製を見せてもらった。
ギロチン刑にされた時の絶叫した時の表情そのままの顔をしていた。
「確か、大金欲しさに大勢の男を騙して殺した女ですな?」
「そう。稀代の魔女です。ギロチン刑にさせられて、生首だけ剥製として我が家に残されています。」
「それで、このロザリーの首には秘密が?」
「はい。ギロチン刑にさせられた夜になると、このロザリーの首が甦り、願いを1つ叶えるとか。」
「面白そうですな。よろしい、買いましょう。50万ギルドで。」
ハインツは、アタッシュケースの金を、グレゴルに渡すと、ロザリーの首を丁寧に布で包んで、屋敷を去った。
グレゴルは、去って行くハインツを、無表情に見送った。
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