人間諦めが肝心と言うけど、結局は負け犬発言だと思う。

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マ「あ、ちょっ!」 慌ててクロを追いかけようと入り口に向かい走る。 カナも後ろをついて来てくれてるのがわかる。 クロはそのまま訓練所を出て行ってしまい、私も後を追おうとした時 レ「お前ら!何勝手に出て行こうとしてんだ!」 レンディ先生に呼び止められた。 カ「先生!マリーの使い魔が訓練所からでて行っちゃったので追ってもいいですか??」 私の代わりにカナが短く説明してくれた。 カナの言葉を聞いたレンディ先生はふと視線を此方に向けた。 レ「あー、マリーの使い魔なら大丈夫だろ。お前ら戻ってこい」 レンディ先生の口から出てきた言葉に唖然としてしまう。 カ「なっ??」 私は何も言うことも出来ず呆然と立ち尽くす。 マ「(あぁ、そっか…)」 レンディ先生にはクロが普通の猫に見えた筈だ。 魔力を持たない普通の猫なら学園に紛れてしまっても恐らく困ることは無いだろう。 だから、そんな事より自分の授業の方が大事だと思った先生は追うことを許してくれなかったのだ。 他の生徒なら負わせた筈。いや、むしろ自分も追っていた筈。 やっぱりレンディ先生にとっても魔力を持ってない私は…… 今まで特別な扱いをされなくて少し嬉しかった自分が、レンディ先生の事を少し尊敬していた私がいて カ「せんせっ マ「カナ!」 私はカナの言葉に被せた。 マ「カナ、後で伝えたいことがあるの」 カ「……それってマリーの使い魔の事?」 マ「うん」 カ「…そ、わかったわ」 それからは何も言わず先生の話を聞いていた。 クロの事が心配だったけど、後でカナに伝えたい事を考えながら。
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