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なかなか食べない俺におばちゃんたちは?を浮かべ、食べて良いのよと言ってきた。
俺は恐る恐るといった感じでスライスされた肉の一枚を口に入れた。
普通にうまい。だがやっぱりと言うか物足りない。
その後残すこと無く肉を平らげ、おばちゃんにお礼を言う。
まぁ、にゃーとしか聞こえなかっただろうけど気分的な問題だ。
おばちゃんたちもなんとなく理解したのかまたおいでと言ってくれたし、気分もお腹も満足して食堂を出て行った。
さて、次は何処に行こうかな?と当初の目的をすっかり忘れた俺は校内をフラフラと散歩する。
やがて一つの扉の前に止まる。
ここは恐らく図書室だろう。中から本の匂いがする。
もともと本の好きな俺は、ここに入って一休みすることにして中へと入る。
やっぱり図書室だったが、その本の量に驚いた。
元の世界の5、6倍はありそうな本。インターネットなどが無いこの世界では情報がこの様な状態でしか残せない為、その量も自然と増えるのだろう。
俺は奥の方にあった日が差し込んでいる机の上で丸くなると、一つ欠伸をして瞼を閉じた。
本の匂いと日の光に包まれ、あまりの気持ち良さに寝てしまうまでそう時間はかからなかった。
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