127人が本棚に入れています
本棚に追加
「知らない天井だ」
気がつくと眠っていた。
まったく状況を判断できないのは目の前の世界が白一色で現実味が無いからか、しかし夢では無いと断言出来るほど俺の意思はハッキリしている。
そして一つの考えが過った。
「あぁ、転生か」
ならば自分は死んだのだろう。
そう考えた瞬間、自分の死に際がフラッシュバックされたように思い出される。
何時もの学校の帰り道、俺は好きだった女の子を助ける為に車にひかれたのだ。
「ふむ、良くやったな俺」
自分ながらいい終わり方だったとおもう。
残念なのは彼女に告白したかったことと、もう嫁達に会えないこと位か。
………。
いや、早く神様でも天使でも良いから来てくれないかな?
折角カッコつけて時間を稼いでたのに、あまりに遅くて素がばれるじゃねーか!
……………。
………。
……。
その後、俺は30分もの間待たされた。
最初のコメントを投稿しよう!