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そっか、この子も私と一緒で魔力によって苦しんでいる一人、だから他の人とは一歩違う見方が出来るんだ。
マ「そうだね、めんどくさいね」
苦笑しながら同意の念を伝える。
その後、入りずらそうにしていたカナも加え私達三人は仲良くなることができた。
ネルは見えなくなった目の代わりに魔法で周りの空間を把握しているらしく、それを聞いた私達は流石天才と言われるだけはあると思った。
時刻は夕暮れとなり見回りに来た先生に追い出されてしまう。
昼食も摂らずに話し込んでいた私達はカナの案により、私の部屋で晩御飯を食べることにした。
カ「じゃぁ私達とネルの出会いに」
「「「かんぱーい!!!」」」
お酒では無くオレンジジュースの入ったグラスをカチャンっと合わせる。
ネ「わっ!マリー先輩の料理凄く美味しいですっ!」
ネルの感想に満更でもない私は嬉しさいっぱいで自身のご飯を食べる。
カ「でしょ?もー、これのおかげで私がどれだけ苦しんだかっ!」
カナも普段のクールさを感じさせないほど砕けていた。
因みに苦しんだとはダイエットの事で、よく私の所為だと愚痴を聞かされたりする。
私自身は太りにくい体質なのか、どれだけ食べてもあまり変わらない体重にまたカナから愚痴を言われたり……。
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