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カ「そう言えばマリー、授業中に話したいことあるっていってたわね?」
マ「あ、うん」
私はチラッとクロを見た。
私達とほとんど変わらないご飯を食べているクロをは、何処をどう見ても普通の猫で今から話す私の話を信じてくれるか不安になる。
マ「えっと、クロのことなんだけどね……」
私は召喚のときの声、そしてナイフで切った傷が治ったことを二人に話した。
ネ「それじゃ、クロちゃんはただの猫じゃ無いってことですか?」
ネルの疑問に私は縦に首をふった。
カ「ふーん、クロ!ちょっとこっちに来なさい」
クロは耳をピクッとさせ顔を此方に向ける、しかし興味なさげにふいっと背けると再び自身のご飯に食いついた。
カ「むぅ……。可愛く無いわね」
クロにふられたカナがそう呟くのを見て私達はあははと笑った。
マ「クロ、こっちに来てくれないかな?」
今度は私がクロを呼んだ。
すると不思議な事に今度はピクッと耳を動かしたあと、此方を向くと私の元へと歩いてきた。
カ「ちょっと!なんでマリーの時はくるわけ?」
ネ「うーん、召喚主だからでしょうか?」
クロは私の座っている隣にやって来ると何か?とでも言いたげに此方を見つめて来る。
マ「クロ、さっきみたいに私達に念話してみてくれないかな?」
しかしクロからの念話は無く、ただ私を見つめるだけ。
ネ「どうやらダメみたいですね」
ネルの言葉にガックシと頭を下げる。
クロはにゃーと鳴くと、また自身のご飯へと戻って行った。
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