127人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
やぁ、我輩は猫である。名前はクロである。
突然だが俺は今、とてつも無くピンチな状況に置かれていた。
マ「ちょっ!クロ??なんでそんな嫌がるの??」
この子はマリー、俺の主様だ。
で、
状況なんだが、その主様が下着姿で俺を抱えてる。
そして尚且つその下着も脱いで、一緒にお風呂に入ろうとしている。
そんな状況です。
黒「にゃー!にゃー!(はなせ!おま、女の子がそんな簡単に肌見せてんじゃねーよっ!)」
あの召喚のあと、俺は主様がどんな状況に置かれているのか理解し、理解した上で俺の結論は現状維持となった。
俺は能力を使い、主様に膨大な魔力が封印されているのも知っているし、それを解くことも容易だとわかった。
ならば何故現状維持なのか、それはマリーがもっている膨大な魔力量が、果たして膨大なんてチンケに聞こえるようなもので表して良いのか分からないほど多いからだ。
この世界にいる魔力保有者で1番多い者が15億、マリーは96億である。
どうゆうこと?マリーに何があったし……。
そんな訳で、いきなりそれだけの魔力を持つものが現れ、周りの者たちが受け入れてくれるか考えると、答えは今より酷いものになるのでは?と考えついた訳です。
なので使い魔が特殊だと怪しまれる可能性を考慮して俺は力を隠す事にした。
隠すなら徹底的にと、念話すら避けていた俺だったが今この状況にその意思は崩れつつあった。
最初のコメントを投稿しよう!