男にだって二言くらいあるさ。

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マ「スー、スー」 マリーの腕の中からスルリと抜け出し、体が元に戻るよう想像した。 俺の体が闇に包まれ、徐々に目線の位置が高くなっていき見慣れた高さでそれは止まった。 黒「よし、成功だな」 掌をグーパーグーパーし、なんだか懐かしく思える元の体に安堵の息をつく。 そのまま目線を奥にいるマリーに移す。 黒「今までよく頑張ったな」 泣き疲れ眠ってしまった彼女の目から零れた涙を拭ってやり、そのまま頭を撫でる。 サラサラした髪が気持ち良く、いつまでも撫でていたくなる気持ちを抑え、マリーにかけられた封印に集中する。 黒「封印に関する知識」 口にした途端、頭の中をものすごい量の情報が流れ込んで来た。 そしてその知識に伴い、頭痛がだんだんと強くなっていく。 たらーと鼻血が出て来たのを感じ、マリーの頭を触っているのとは逆の手の甲で拭う。 黒「あった!」 マリーと同じ封印の知識を見つけ、ニヤリと笑って次に魔力を完璧に操る力を創造する。 そして部屋に魔力が漏れない封印をかけると、俺は割れ物を扱う様に慎重にマリーの封印を解き始めた。 黒「デタラメな封印しやがって…」 知識にある封印の中でも最上級に食い込む封印に愚痴りながらも少しづつ確実に封印を解けていった。
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