人にはそれぞれ譲れないものがある。

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神の位なんて知らんけどさ(笑) 「まぁ、いいや。本題に入ろうか」 神「……えぇ、そうですね」 神は納得いかない様子だったが、俺には神の考えていることなんて分からないからな、悪いが話を進ませてもらおう。 神「貴方には転生をしていただこうと思います。そして何か欲しいものがあれば叶えて差し上げましょうかと…」 テンプレだな。ここまでテンプレだと神ってオタクなんじゃね?って思ってしまう。 ……ふむ、やはりここはチート一択だな。 「想像の創造で。あ、能力とかも出来るようにしてくれよ?」 神「テンプレですね、まぁ大丈夫です」 よし、これでアニメの力使いたい放題だ! 神「えっと、それだけでいいのかい?」 流石神様、なかなか太っ腹じゃねーか。 「じゃぁ、俺を可愛い女の子の使い魔にしてくれ!」 俺は声を大にして叫んだ。 これでヒロインにも困らない! いや、あまりにテンプレ過ぎて面白く無いか……? 「あ、あと召喚のした時の姿を黒猫にしてくれ!能力で人間の姿に戻れるようしてくれよ?」 神「えっと、黒猫ですか?」 不思議そうに聞き返してくる神に「魔女の使い魔は黒猫って決まってんだろ?」と返す。 某宅急便少女然り、携帯クイズゲーム然り 神が指を鳴らす。瞬間俺の体が闇に覆われた。 「うにゃ!」 驚きの声をあげ、その声にまた驚いた。 「にゃー(へぇ、流石神ってとこか)」 何故かにゃー以外の言葉が出せない。 神「言葉には困るだろうけどその辺はテレパシーとか、適当に能力を作ってね」 「にゃ(了解)!」 神は一度頷くとまた指を鳴らした。 その乾いた音と共に俺の下に魔法陣が現れる。 「にゃー(ありがとなー)!」 その声と共に俺の視界は暗転した。
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