自分の力量を知っておく事は大事。

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ドシンッとドラゴン倒れ、地面が揺れる。 あまりにも衝撃的なものを見せられ、唖然とする私に男が向き直る。 「さてwこれでゆっくり話ができるなwww」 私は、まるで何も無かったかの様に話を再開する彼が少し怖くなり、自然と後ろへと足が下がり彼との距離を離そうとする。 「ん?なんで離れるのさwwwww?」 彼が離れた分、一歩前へと出る。 ミ「いや…来ないで」 今度は自分の意思で後ろに下がる。 「は?オイオイwwそりゃねーだろwww?せっかく助けてやったのにさwww」 彼がそう言い一歩、また一歩と前に出るのに合わせ、私も後ろに後退していく。 「あんた、俺が守ってやらなかったらあいつらみたいに今頃死んでたんぜwww?」 そう言って彼は騎士達が居た場所を指差し、笑った。 ミ「っ!」 その黒い瞳に飲み込まれそうになり、恐怖は増大していく。 「感謝こそあれど、嫌われる意味がわかんねぇんだけど?」 男の顔から徐々に笑みが消えていく。 私は踵を返すと、一気に走り出した。 「おいっ!どこにいくふぇぃん」 怒鳴り出した男の声が段々と力の抜けていく。 チラッと振り返ると男が地面に倒れていた。 ミ「きゃっ!」 足元が不注意だったせいで、私は木の根に躓き転けてしまった。 膝丈まである草むらに突っ込んだ私は、咄嗟についた両手を擦りむき、掌がジワリと痛む。
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