自分の力量を知っておく事は大事。

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パチリ やけに煩い時計の針の音で目が覚める。 目の前には昨夜、一緒に寝たマリーの顔があった。 時計に目を向けると12時半を指している。 まだ深夜だ。 確か今日は8月15日……ハッ! ……何てことも無く、別に窓の外から蝉の鳴き声も聞こえて来ることは無かった。 さて、ひと遊びしたところで当面の目標を考える。 先ほど迄の神との会話を思い出す。 もう、蘇生魔法はあまり頼らない方がいい。 つまり、その場の問題はその場で片付けなければいけない。 後悔はしたく無い。 ならどうすれば良いか… 黒「ニャー(ギルド行くか…)」 持っているものを最大限に扱える様に成れば、俺程の化け物が取りこぼすものは極少量となるだろう。 今のままじゃダメだ。 早急に力をつける必要がある…。 そのためにギルドへ行こう。 依頼をどんどん受けて、チートの熟練度を上げる。 黒「ニャー!(作戦は”ガンガン行こうぜ!”だ!」 寮に猫の鳴き声が木霊する。 幸いマリーが目覚める事は無く、声を聞いたからか寝言で俺の名を呼んでいた。 黒「ニャー(シリアスに出番はやらねぇ)」 マリーをみてそう言うと、クロは瞼を閉じて再び眠りについた。 最後に見せた瞳には、普段には無い強い意思が込められていた。
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