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私に魔力があると分かった日から1ヶ月の時間が過ぎた。
その時間は、私にとっては初めてのことの連続で、最初こそ魔力に慣れてない私はその大きな力に振り回されてばかりだったけど、今では下級魔法を4つ、中級の魔法を3つと1ヶ月前までの自分とは大きく違う点も作ることが出来た。
それは二人の友達が関係していて、カナとネルちゃんが毎日つききりで魔法を教えてくれたお陰である。
同学年でトップクラスの実力を持つカナと、幼い時から天才と称されて来たネルちゃん。
2人の教え方はとても分かりやすく、魔法初心者の私と放課後毎日付き合ってくれた事には感謝の気持ちでいっぱいだった。
他に変わったことと言えば、私たちのクラスに転校生が来たこと。
そして、ギルド”矛盾”から1人”聖なる剣”から2人、新たにオーバーランク者が出た事くらい、かな。
新しい転校生については白髪の青年。
名前はレン・ライケット君。
前髪が目を隠す程の長さまであり、身長は170以上かな?ちょっと高めだったのを覚えている。
気になったのは、彼が常に1人で行動して居ること。
最初こそ話しかける人達もいたんだけれども、彼の素っ気ない態度に日にちが経つにつれ、彼の周りから人が減っていった。
私が何故か嫌な予感を感じつつも、迎えた魔法学の日。
転校生と言うことで皆の前で実力を見ようとした先生に、ライケット君が言った言葉でその場にいた私たちのは固まった。
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