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一瞬にして、教室が白く染まっていた。
それは本当に瞬間の出来事で、気がつくとカブツさんの悪口を言ったクラスメイトの周りには、半透明に輝く様々な武器が浮遊している。
「なっ??」
ク「兄さんの悪口は許さない……」
言葉を発したのは突然の出来事に驚いたハヤード家の次男と、カブツさんを兄さんと慕うクリアさん。
クリアさんの表情が何時もより冷たく感じた。
ク「謝って……」
「な、なにを…?」
ク「兄さんの悪口…謝れ……」
教室の熱が急激に失われ、2人が会話する度に白い息が零れる。
「だ、だって…父さんがそう言ってーーー
ハヤード家の次男を中心に浮遊していた武器が、少し彼へと移動する。
「ヒィ!す、すまなかった」
ク「兄さんに謝れ……」
また少し移動し、ついにその距離はゼロと等しくなる。
「カブツさんすみませんでした!」
ク「……そう」
また、教室がガラリと変わりいつも通りの教室が帰ってきた。
彼の周りには浮遊していた武器の数々はパリンと音を鳴らして割れ、床に着く迄にスッと消えていった。
ハヤード家の次男はドスッと床に倒れ、その顔にはまだ恐怖が張り付いている。
カ「クリアさん。今のって…」
さ、さすがカナ。今のをみても全然どうじてない。
ク「ん。水属性と風属性の上級魔法……」
「「「えぇえええぇえええぇぇええ??」」」
クラス中から驚きの声があがる。
マ「クリアさん、そんな魔法使えたんだ。すごい!」
2属性を同時に発動する混同魔法は、1属性に対して難易度が格段と上がる。
学生では初級ですら、出来る者は少ない魔法なんだけど…。
ク「兄さんに教わった……」
……。
「「「「「えええええええええええええええええ???」」」」」
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