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「あー、ここに来たのはお前ら3グループか…」
クリアさんの発言に全員が驚愕した翌日。
私、カナ、クリアさん、ライケット君の四人はギルド”矛盾”に来ていた。
今回、殆どの生徒が聖なる剣へと行った為、ここに居るのは私達ともう2グループだけである。
一つは赤い髪の色をした男子生徒が、よく目立つグループ。
そしてもう一つは…、
ラ「ったく、なんであいつらがここに居るんだよ…」
ライケット君が愚痴を言うが、それも仕方ないのかもしれない。
だってもう一つのグループはイフォルマ君の居るグループなんだから…。
カ「…はぁ。てっきり聖なる剣に行くのかと思っていたのだけども…」
カナがため息をつき、小さな声でそういった。
私もライケット君も頷くことで同意を示す。
クリアさんは…、なんだか落ち着きが無く、一言も喋らず…と言うか此方の話を聞かずにキョロキョロ辺りを見渡していた。
「じゃー、ここから先はギルドの人から説明があるから」
そう言って先生と入れ替わる様に1人の女性が私達の前へと立った。
「皆さん、おはようございます。私はここ、矛盾で受付を担当していますメイ・コナンです」
水色の綺麗な髪と黒縁メガネをかけたお姉さん。
女性として憧れるプロポーションに、男子生徒が鼻の下を伸ばして釘付けとなっていた。
メ「えーと、実はこのギルドを体験する授業では、去年迄それぞれのグループに見合った依頼をしてもらうこととなっていました」
コナンさんは優しそうな笑みを浮かべながら、聞き取りやすい声色で説明してくれる。
メ「ですが、今年は少し趣向を変えようと言う意見があがり、我がギルドでは3つのルールを取り入れた形でギルド体験をさせて頂きます」
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