ライオンは我が子を崖から落とすんだって

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最後尾の先生はだるい、面倒くさい、来るんじゃなかった。と何度も愚痴を零しながら歩いていて、その前にいるライケット君には若干の疲労が見えていた。 それは私とカナも同じで、カブツさんの歩くスピードが全く変わらない為、置いて行かれないように必至となっていた。 そのまま数分間カブツさんの先導の元、私達が歩き続けていると道が一気に広くなった所へとでる。 マ「わっ……!」 狭い視界が突然に開けたことで青々とした草木や、所々にポツンと存在する鮮やかな色をした花などが太陽の光を浴びてキラキラと輝いて見える。 今まで街の外に出たことなど数度としかない私にとって、その風景はまるで別の世界に紛れ込んでしまったかのような錯覚に陥っていた。 カ「……キレイ」 隣でカナがポツリと零した言葉に無言で頷いた。 前を歩いていたカブツさんが、不敵な笑みを浮かべ振り返った。 まるでいたずらが成功したかのようなその笑みに、思わず心臓が小さく跳ねる。 黒「んじゃ、ここらで一旦休憩しようか」 それだけ言うとクリアさんと共に近くの岩に腰を掛け2人で楽しそうに会話を再開しだした。 私もカナと一緒にカブツさん達と少し離れた場所にある岩へと腰をかけた。
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