ライオンは我が子を崖から落とすんだって

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黒「よーし、そろそろ集まってくれー!」 カブツさんが大きな声でみんなに呼びかける。 休憩の終わりの合図に私達やライケット君、レンディ先生がカブツさんの元へと集まっていく。 黒「さて、休憩も終わりなんだが、ここから先は少し鍛錬をしながら山を登ってもらおうと思う」 鍛錬。その言葉に私は今まででも十分と辛かったのに、と心が泣いてしまいそうだった。 黒「まぁ、鍛錬と言っても辛いのは初めだけだ。ものにすれば今よりずっと楽に山を登ることができる」 それに、とカブツさんがライケット君を見た。 黒「安心しろ、”お前”でも出来る事だからな」 やけに強調した台詞にライケットはカブツさんを睨みつけた。 なんであの2人ってあんなに仲が悪いんだろう。 いや、寧ろライケット君が一方的に嫌ってるみたいだけど…。 黒「よーし、それじゃ始めるか」 カブツさんがそう言ったと同時に黒色の魔力を纏い始めた。 黒「これは目で見やすい様に属性を付与してるだけだ。本来なら何も付与をしていない魔力だけの状態で良いぞ?」 カブツさんが説明する間にも、その魔力はグニャグニャと形を決めずに動いている。 それにしても、カブツさんって闇属性だったんだ。 髪も黒色だし、なんだかそれっぽい気もするけど… 光かもって勝手に想像してたり……。
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