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黒「お、マリー。良いぞ!その感じだ」
マ「ふぇっ?!」
突然とカブツさんに褒められ、一瞬固まってしまう。
変な声まで出してしまい、見なくても自分の顔が真っ赤になっていることがわかった。
黒「あ~、良い感じだったんだがな」
カブツさんは特に気にした様子もなく、私の全身を眺めていた。
ひょっとして上手くできていたのかな?
ク「ん、マリー。上手だった……」
いつの間にか隣にいた”何時も”のクリアさんにも褒められた。
黒「お前らも、無理に意識しなくても良いんだ。これは出来れば無意識に出来るようになって欲しいことだしな。もっと自然体でやってみろ」
カブツさんがカナとライケット君を交互に見ながらアドバイスをする。
私は今の感じを忘れないように、もう一度魔力に集中する。
マ「(今の感じを、今の感じを……)」
…………。
マ「(今の感じってどんな感じだったの?)」
殆ど無意識な状態だった為に、その”感じ”を掴むことは出来なかった。
黒「おぉ、カナちゃんも中々良くなったぞ!」
カブツさんの声に私はカナへと目を向けた。
カ「なるほどね、意識しすぎないことがコツって感じかな?」
カナは自分の両の手を暫く眺めると、私にピースサインをした。
良く見たら、薄い膜みたいなものがその体を包んでいる。
マ「やっぱりカナは凄いっ!」
何だか自分の事のように嬉しくなり、それが声にまで出てしまった。
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