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高校最後の文化祭が間近に迫っていた。
僕達の文化祭はいつも、夏休み直前。
だから、暑い熱い文化祭になる。
僕と勇は放課後の帰り道を歩いていた。
勇は僕の幼なじみで、近所に住んでいる普通の高校生だ。
僕は帰り道にいつも、楽器屋の前を通る。
「あ~ぁ。
BAND組て~な。」
僕は呟いた。
「えっ?
叶介って、何か楽器出来るの?」
勇が僕の方をビックリ見ながら言う。
「いや、オレ歌なら得意だぜ!」
僕は勇ににんまりと笑いながら答えた。
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