12月31日

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随分と長い間意識が飛んでいたようだ 「・・・・・・、あー、ああー、あああー」 なにしてんだ、僕 将来について思考を巡らせただけで、こんなにも狼狽えて。走り出して狼狽して。挙句体力切れでぶっ倒れるなんて、頭がおかしいと言われても否定できない あー、でも、頭がおかしいって言われるのはちょっと嬉しいかもしれない でも、今の僕の現状を顧みるに、頭がおかしい、というよりは 「・・・・・・、ただの間抜けだよなぁ・・・・・・」 くっそ、格好悪い いつまでも路上に座り込んでいては、間抜け具合が加速するだけなので、ゆっくりと立ちあがる。一瞬、膝がガクッと俯いた。が、思ったより酷くない 路上でも、眠ることである程度の体力回復を測れたようだった。壁に寄りかかりながら、大きく深呼吸を行う 「・・・・・・、うん」 とりあえず、歩こうか 姉や母さんは、どうしているだろうか。急に飛び出していった馬鹿なガキに、心配とかしているのだろうか? ・・・・・・、わからない。でも、今姉に会うのはなんだか気まずかった 家に帰るのは、もう少し覚悟が決まってからにしよう、と後ろ向きな決意をする。友人と三日後に会う約束をしてしまっているので、それまでには帰らなければいけないだろうし そもそも、財布も持たずに飛び出して来たら、それ以前には確実に帰るだろうけど・・・・・・、携帯だけは何故か持ってきていた 最低限の備えは、無意識のうちにしていたのかもしれない。そのところも含めて、実に格好悪かった 「・・・・・・、うあー」 自分の不甲斐なさに、思わず呻く。しかし、もう走りだすことはしない。もう今日だけで一か月分くらいは走った。マジで 途中から意識が朦朧としていたから、正確にはどれくらい走っていたかよくわからないんだけれど・・・・・・、まあそれくらい走っていたということにしておこう 体感疲労的には、それくらい走っていた気がする
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