13月01日

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緑色の化物、と、そう言うと、少々わかりにくいかもしれないけれど、でも、僕からすればそうとしか表現できなかった いや、しかし、じっくり見てみれば、それ以上に詳しく描写はできる。じっくりみる、というか、目が釘づけになっている その、あまりにも異形すぎる姿に 「・・・・・・、なっ、ん」 思わず息が詰まった 二足歩行を、している。身体は人型。身長は百二十センチくらいで、やたらと背が曲がっている。猫背とかそう言うレベルではない 背骨が、くっきりと浮き出ていて、まるで恐竜の背中とかから生えている棘のようだった 白目が反転し、黒に変わった眼。そして、その奥に潜む眼は、金色。小さな瞳。その目は鋭く細められている 口は耳まで裂け、端からは薄く茶色掛かった色の牙が覗いている。そして耳は鋭く尖り、顔は妙に潰れている そして何より 緑色 人間の皮膚に相応する部分が、すべて緑色で、そしてその皮膚自体も、まるで硬質な甲殻のように変化している 腰のあたりには、動物の毛皮が巻き付いていて―――、手には、白色の棍棒を持っていた。パッと見、骨が材質なように、思える 夜の街であろうと、克明に描写することができる、それほどまでに異形な、その姿を、率直に、一言で表すならば 「・・・・・・、ゴブリン」 まるでゲームの中に登場する、悪鬼、そのものだった 「・・・・・・、う、そ、だろ」 死体があったとか、その死体が消えるとか、そんなことがどうでもよくなるような、異常事態。いや、だ、だって有りえないだろう。夜の街に、こんなゲームに出てくるような〝モンスター〟が徘徊しているなんて なにがどうなってやがる
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