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「大丈夫……」 呟きを 自己に暗示をかけるように 単調に繰り返し 夜道を再び歩き出す。 自分がいま どこを歩いているのか どこへ向かっているのか よくわからないまま。 孤独と虚しさが 延々とつきまとう 死地へ赴くような 希望の見えない歩みでも。 立ち止まることは 私にはできなかった。
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