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ミカエルは首を傾げながらそう言っていました。
因みにpart3、神様の管理している世界は幾つかあって、大まかに大別すると、科学の発展した機械世界、魔法の発展した機械世界の二つ分けることができます。
因みにpart4、昔は機械世界、魔法世界共に自由に行き来が出来たのですが、機械世界は世界の仕組みが魔法世界とは異なり、魔法を使い過ぎると世界に歪みが発生する可能性があるという事で、幾つかの条件を規定に従ってクリアしなくては行く事は出来ません。
因みにpart4.5、機械世界に行くための条件の中に「有事の場合を除き、魔法及び聖法、邪法の使用を禁止する。」と「上記の条件に加え、特定条件下にのみ解放される特殊な封印を施す。」というものがある為、機械世界に行くには手間が掛かる、普段から頼りにしている魔法等が使えないのは不安だという理由から、若い世代の天使達の間で、機械世界に行くのが敬遠されているのです。
ルシファー「確かに、最近の方にしては珍しいかもしれませんね。何でも、日本の文化に興味があるとかで本を大量に買い込んだそうですよ。」
私がそう言うと、ミカエルは眉をひそめました。
ミカエル「日本の文化で本と言うと、嫌な思い出しか無いな。」
あぁ……、分かった気がします。
ルシファー「何となく分かりますけど、深くは追及しません。お疲れ様でした。」
私がそう言うと、ミカエルの額の皺が更に濃くなりました。
ミカエル「お前も無関係ではないんだぞ?ルシファー。」
ルシファー「まぁ、私はそう言ったものに余り興味もありませんから。それに、天使には性別なんてそれほど重要なモノでもありませんし。」
ミカエル「お前の言う事も分かるが、アレは精神的に堪えるものが……。」
私が言った事が納得出来ないのか、ミカエルはブツブツと呟き始めました。
ああなると長いので放って置きましょう。
問題は、先程から私とミカエルが話している間もいちご大福から視線を逸らさず、子供のように目を輝かせているセラフィムです。
あ、涎が……。
ルシファー「セラフィム?」
呼び掛けてみましたが気付いてくれません。
いちご大福を手に持ってセラフィムの目の前に持っていきます。
目で追ってますね。
今度はそれを動かしてみます。
右に……。
左に……。
上に……。
下に……。
何でしょう?癒やされます。
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