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私がセラフィムと遊んでいると、神様に声を掛けられました。
神様「ルシファー、セラフィムで遊ぶのもその位にして、茶を淹れてくれんか?せっかくお主が持ってきてくれたんじゃ、皆でいただこう。」
神様にそう言われたので素直に応じることにします。
ですが、一つだけ訂正させて下さい。
私はセラフィム「で」遊んでなんていません!
セラフィム「と」遊んでいたんです!
その辺りは、重要なので間違えないで下さい!
と、そんな事を考えているうちに、お茶も淹れ終わりました。
ルシファー「いちご大福に合わせて今日は緑茶にしてみました。」
そう言って各々の前にお茶を置くと、セラフィムが我先にと、いちご大福に手を伸ばしたので待ったを掛けます。
ルシファー「セラフィム、待って下さい。」
私がそう言うと、私の方を見て泣きそうな顔になっているセラフィムが居ました。
セラフィム「何でですか?」
そう言うセラフィムの顔は今にも泣き出しそうで……。
あぁ、罪悪感が……。
ルシファー「先にラファエル達の分を取り分けるので、少し待ってて下さいね?」
そうしないと、ラファエル達の分までたべてしまいそうですからね……。
そして、直ぐにラファエル達の分を取り分けて、自分の分を一つセラフィムの皿に移します。
ルシファー「はい、皆さんどうぞ。セラフィムには一つサービスです。」
それぞれ、皿に取り分けたいちご大福を置いて言うと、セラフィムに満面の笑顔をむけられました。
セラフィム「ルシファー!ありがとうございます!」
あぁ、癒やされます。
神様「良かったのぅ、セラフィム。」
ミカエル「おや、僕には無いのか?」
神様が微笑ましげにセラフィムに声を掛け、ミカエルが皮肉る。
今となっては最早お決まりになったパターンです。
ルシファー「ミカエルには、また今度という事で勘弁して下さい。」
ミカエル「仕様がないな。期待してるさ。」
これも、お決まりです。
お茶を飲みながら仕事をしていると、書斎の扉が開き三人の天使が入ってきました。
ラファエル「ラファエル以下三名、只今戻りました~。」
ガブリエル「神様、第三区画への報告は無事、完了しました。」
ウリエル「ただいま~!」
どうやら、外に仕事に出ていた三人が帰ってきたようです。
ルシファー「ウリエル、お帰りなさい。ガブリエルも、
お疲れ様でした。ラファエル、部屋に入ってくる時はノックをして下さいと、何時も言ってるじゃないですか。」
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