強引なその腕に抱かれて

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17時頃、慧に送ってもらい帰宅した私は、早速“罰ゲーム”のための助っ人を探すべく目ぼしい女友達にメールを送った。 とは言え、金曜という週末に予定のない友人は少ないだろう。 そして私がこういう内容を依頼する事ができるのは、親友である彼女と他数人程度だった。 真っ先にメールを送ったのは結月。 彼女はたしか、今日は早番勤務のはずだった。 もし仕事の後に予定がなければ、琴似まで出向いてもらい私の“罰ゲーム”に参加してもらう。 他にメールをした数名は、同じ職場の同僚たちと以前合コンに誘ったサチ。 できれば彼女たちには“No”の返事をもらいたかった。 だけど誰も女友達が捕まらなければ、私が慧と交わした“罰ゲーム”という約束はこのまま流れてしまうかもしれない。
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