第1章

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何時まで経っても笑いが止まらないコイツは私の前に立ちはだかり、人差し指を目の前に突き上げてきて…………… 「死にたいと思ってないくせに死にたいなんて、あんた面白いね。」 ニコッと効果音が付くんじゃないかってくらい満面の笑みを見せてきたコイツの第一印象。 変な奴。 『それはどうも。』 と、なんかめんどくさくなりそうだったから私はさっさと荷物を持ってコイツしかいない教室を出ようとするが…………… 『なんですか?』 セーターの裾をしっかり掴んできたコイツに思いっきり怪訝そうな顔を魅せるが、さっきとは変わらず満面の笑みで私をみてくる。
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