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「朝倉…大丈夫?」
「えっ?大丈夫ですよ!とりあえず、これ、コピーとってきます」
いつも私の恋路を面白がる明石さんが、
眉間にしわを寄せて、
心配そうな表情を見せるから、
きっと私は、
相当、幸のない顔をしているんだろう。
ダメだダメだ!
こんな顔してたら!
せっかく恋してるんだもん。
恋する女の子は綺麗になるっていうし
恋を楽しまなきゃ!
別に彼女がいたっていいじゃん。
それで私の気持ちが
変わる訳じゃないんだもん。
片思いの恋だって…
楽しい…
はず…
思わずため息をもらしながら、コピー室をトボトボ目指していると、
チラッと目に入った喫煙室から、
一人の男性が出てきた。
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