1258人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
小林は、今まで社内では見たことのないくらいきつい目付きをしながら
「課長…お話があります」
そう言って、椅子に腰掛けたままじっと裕を見上げている。
「朝倉…席はずして」
「あっ…はい」
裕にそう言われ、
急いで椅子から立ち上がると
グィっと、小林に手首を掴まれた。
「いいよ。麻衣ちゃん!ここにいて」
えっ?!
「聞かせてください。課長は麻衣ちゃんのことどう思ってるんですか?
好きなんですか?」
は、はぁ?
ちょっと小林!
やめてよ!
一体裕になんの話があるのかと思っていたら、
全く予想もしていなかった小林の発言にびっくりして吸った息を吐くことすら忘れていた。
最初のコメントを投稿しよう!