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もうこの先
きっと私の頭から
裕が消える日はないのね…
そんなことを思っていると
「あいつが、どうしても朝倉を営業部に欲しいと言ってね~」
………。
口をとがらせ、
コクコクうなずきながらしゃべる部長。
そんな部長の顔をまじまじと見てしまった私。
なんか今、
理解しがたい言葉を
聞いたような…
部長…
今、なんて言ったの?
“あいつ”って…?
ドクンドクンって、一回一回丁寧に脈打ってくる心臓。
まさか…と思いながらも、
はっきりその事実を聞きたくて
「だ、誰が…私を営業部に呼んだって言いました?」
「えっ?だから、望月だよ」
他に誰がいるとでも言いたそうに、
不思議そうな顔をして私を見てくる。
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