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『好きなんだよっ』
『あたしは忍とは友だちでいたいの!第一、彼女s’との関係を切ってから言いなさいよ』
その言葉の持つ意味が変わったのはいつから?
普段から「好き」とか言ってる奴だったから、その時も冗談だと思ってた。
今から半年前の七月の話。
後から気づいたんだけど、たぶん忍の好きはその前から冗談と違う意味合いを持ってたハズ。
それに気付けなかったあたしはかなりのニブチンで。
「ーーさんのハライセで織依は香坂先輩と付き合ってんだろ、なら相手が俺でもイイじゃん」
「……そうよ」
あたしは学習能力のないバカだ。
サボろうと休み時間ギリギリで教室を出たら、またもや忍に屋上に拉致られた。
「それはお互いが恋愛感情を持ってなかった場合でしょ、あたしと忍は違う」
「それでもっ」
「忍のそういうトコ、重いよ」
心の奥の宝箱の中身に気付かれるほど忍とは側にいたんだ。
ウカツだった、絶対誰にも気付かれちゃいけない気持ち。
「もう、放っておいてよ」
あたしは友だちって関係さえも壊してしまった。
それ以上何も言えず教室に戻ることにした。
こんな時に英語ってマジいいタイミングなんだけど。
『ねぇ、私が早瀬に恋愛教えてあげる』
聞いてしまったのは、魔女のササヤキ。
お兄ちゃんは魔女のユウワクに乗った。
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