ソッフィオーネを鳴らす日まで

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アタシは、カレと別れたことと親が決めたお見合い相手との結婚でギスギスしていた… そのまた上に、見知らぬ男たちからオジョクを受けたので、心が大きく傷ついてしまった… どうして… どうして、こんなことになってしまったの… 悔しくて… 恥ずかしい… アタシは、そんな気持ちを抱えたまま7月23日の挙式披露宴の日を迎えた… 挙式は、シベリア鉄道のハバロフスク駅の近くにある教会で挙行されます。 ヤホースキーさんの親族のみなさまは、チャペルにてにこやかな顔で挙式が始まるのを待っていた… しかし、新婦の控え室にいるウェディングドレス姿のアタシは、気持ちがギスギスした状態で部屋から出ることができずにうつになっていた… そんな時に、次兄の兄嫁さんがアタシのもとへやって来た…
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