『真っ黒クッキング!?』 其の壱 「近接特化型エルフを作ろう!」

5/8
前へ
/14ページ
次へ
ま、まあ…、馬車の中にいた者は全員逃げた・・・と思うし?(現在進行形で目の前で火達磨ローリングしています。) ( ・ω・o[都合の悪い所は無視するスタイル]o ………と…特に問題無いということで良いだろうが・・・ 睡蓮「誰か生き残れるのかなこれ…」 一応ここは睡蓮さんのお庭の一部なわけであり、今まで実験後放置した実験体たちが一番多くいるであろう場所なのだが… 睡蓮「…睡蓮さん知ーらないっ!」 (-ω-o[この責任転嫁である。]o だって逃げた方が悪いんだし、睡蓮さん何も悪くないもん それに、生きたまま回収するのも面倒だし、少しだけ数を減らすのも悪くない。 睡蓮「どうせ死んでも実験体にはなるし。」 ただの燃え盛る火(死体ともいう)を適当に蹴り飛ばし後片付けを行った後、睡蓮さんは回収を始めるのだった。 (ちなみに睡蓮さんのこの行動によって、新たに5名の被害と森1/6の消滅、1名の命が救われたことを睡蓮さんは特に気にしていない。) ( `・ω・´o[視点変更中…]o <山火事が起こる少し前のこと…> ガタガタと道無き道を進む馬車の中。 その中にいるのは人間のように見えるが、明らかに人間とは違う「亜人」と呼ばれる者達だった。 現状の彼らに共通しているのはただ一つ、手、足、首の3か所の拘束具が付けられていること。 手足を拘束され、首に『奴隷の首輪』を嵌められこれからの自分の人生を考え、絶望していく…そんな生存欲の無い人生諦め組の中、ジャラジャラと金属の擦れる音を鳴らす女性がいた。 「…っ!?」 彼女もまた亜人…エルフの女性であった。 手錠と足枷から与えられる激痛を必死に堪える彼女の瞳には、この状況から抜け出そうという生存欲と同時に、何者かに対する復讐心ががとても強く込められていた。 そんな彼女を見ている他の亜人達は思う。 ─「何故そんなに無駄なことを行うのか」と 確かにそれは何の考えもなく行動していればの話であれば体力を消耗するだけの無駄なことでしかない。 「…足枷は体力、手錠は魔力…。なら首輪は…?」 しかし彼女の場合、この行動は考えのある行動であり、無駄なことではない。 誰にも気づかれずにそう呟いた彼女は奴隷商の者から言われたこの忌々しい3つの拘束具のことをずっと考えていた。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加