第1章

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僕はコンクリート殻に隠れながら慎重に歩いている。 何故そこにいるのか?何をしているのか? 後ろが気になって振り返ると3人は男で2人は女、手には各々小銃や狙撃銃、バズーカ等を持っている。 突然、僕は視界の隅に何か動く物をとらえた。 さっと右手を上げ皆の動きを止めると、素早くその手を下ろす。 皆は合図の通り地に伏せ、狙撃銃を持った男が近付いてきた。 僕は直ぐ様視界にとらえた物を指さす、男はスコープでそれを確認すると躊躇(ためら)いもせずにトリガーを引いた。 発射された銃弾は命中したようで、男が何か合図をしてきた。 僕は周囲に気を配り、先ほど狙撃した物に近付た。 倒れていたのは、40歳位の男でロシア軍 装備のAN-94アサルトライフルが横に落ちていた。 他に持ち物を確認し、携帯食料や救急セットを取り上げると又、先ほどと同じように歩きだした。
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