十四夜

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「まあ、寝ちまったのは仕方ないんで、そこら辺の公園の駐車場に車止めて、俺もシート倒してうとうとしてたら。」 今度は先に起きた珠美さんに、怒られた、と。 何故こんなところで寝てるのよって。 ・・・珠美さん、それ、あなたのせいでしょうに。 「だって!起こしてくれればいいのに!自分まで寝てるってどうなのよ!」 「あんなに気持ち良さそうに寝られちゃあなあ。」 「社長さんたら、それ、ノロケよねえ。まあまあ、珠ちゃんにはもったいないくらいな人だわよ。」 これってノロケなのか? でも、そういうことには敏感だろう琴子さんが言っているし、珠美さんも真っ赤になって相原さんの腕を拳でぽかぽか叩いてるし、相原さんは変わらずに笑ってるし・・・ 本当に俺の恋愛偏差値は低いらしい。
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