十四夜

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「阿呆か、貴様は!」 「うるさいわね!こっちだって、滅茶苦茶落ち込んだんだから!」 珠美さん、目が覚めたらかつてないほどの二日酔い。 さらに、下着姿に相原さんのシャツを着て寝ていたとか。 「仕方ねえよな?着ていたもん、全部汚れちまったんだから。」 逆上して怒って、昨夜の醜態を聞かされて落ち込んで、さらに自分の格好に赤くなったり青くなったりと、忙しかったそうな。 「いやあ、見ていて飽きなかった!はっははは!そん時には、もう惚れちまってたんだろうな。美人で気が強いくせに、変なところでポカするような天然で、意地っ張りで、思ってることが全部顔に出るほど真っ正直で。」 「そんなこと言わなくていいから!ばか!」 またしても真っ赤なまま相原さんをぽかぽか叩く珠美さん。 これもノロケなんだな?そうなんだな?
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