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「だからよ。旦那は、こいつら二人を絶対に殺さなければ勝ち。こいつらは、旦那を殺したら勝ち。
悪くねえと思うぞ?リュウの魔力が尽きて、そっちのにーちゃんの、ええと、羊膜を粉にしたもんだっけか?その効力が切れたら、もう万に一つの勝ち目もねえだろ。だから、そこまでな。」
「そんなルールは飲めない。力が尽きても、幾度でも挑む。吸血鬼は殺す。この世から滅する。俺は、そのために生まれた。」
白い羊膜に包まれて生まれてくるクルースニク。
誕生とともに、ハンターであることが既に決まっている。
「けど、リュウは違うだろうが。ダンピールってのは、全員がハンターってわけじゃねえんだろ。」
リュエルクさんが、はっと息を飲んだ。
そうか、そういうことか。
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