二十一夜 ー深夜ー

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まずは、ハンターであるウルスクさんとリュエルクさんが、その背後から、ミハイさん、それから相原さんと俺が店の外に出た。 「え!?」 「何だ、こりゃあ。」 外は異様な暗さで、相原さんはともかく、俺は以前にも見たことのある状態。 ロキと一晩やりあったとき、周囲はこんな感じだったような。 周囲の家がなく、ほぼ真っ暗。 店以外は。 それでも自分たちの姿は見えるから不思議だ。 「ジジイ、何をしておる。結界なんぞ張りおって。」 「おお、ボーズ。一晩泉実くんと仲良くしておったかね?」 してません。 「当然だ!泉実の座った椅子も、布団を敷いた畳も堪能したわ!羨ましかろう!」 どこが羨ましいんだ、恥ずかしいな! 「待て待て、ボーズ。椅子だの布団だの、泉実くん本人はどうしたね?」 「泉実は貞操観念の固い慎ましい清楚な性格なのだ!正式に婚儀をなすまで、手なんぞ出さん!」 そろそろ黙れ、ボケ吸血鬼。 どこからそんな妄想が浮かぶ!?
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