44573人が本棚に入れています
本棚に追加
/1234ページ
まずは、ハンターであるウルスクさんとリュエルクさんが、その背後から、ミハイさん、それから相原さんと俺が店の外に出た。
「え!?」
「何だ、こりゃあ。」
外は異様な暗さで、相原さんはともかく、俺は以前にも見たことのある状態。
ロキと一晩やりあったとき、周囲はこんな感じだったような。
周囲の家がなく、ほぼ真っ暗。
店以外は。
それでも自分たちの姿は見えるから不思議だ。
「ジジイ、何をしておる。結界なんぞ張りおって。」
「おお、ボーズ。一晩泉実くんと仲良くしておったかね?」
してません。
「当然だ!泉実の座った椅子も、布団を敷いた畳も堪能したわ!羨ましかろう!」
どこが羨ましいんだ、恥ずかしいな!
「待て待て、ボーズ。椅子だの布団だの、泉実くん本人はどうしたね?」
「泉実は貞操観念の固い慎ましい清楚な性格なのだ!正式に婚儀をなすまで、手なんぞ出さん!」
そろそろ黙れ、ボケ吸血鬼。
どこからそんな妄想が浮かぶ!?
最初のコメントを投稿しよう!