故郷

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「市原さん…すごいです」 稲森は飲み物を手にしたまま、それを飲むことも忘れて身を乗り出す。 新しいものを発見した時の キラキラと幼く光る 稲森の顔。 久しぶりに見る… 明るい表情だった。 この顔が見たくて 稲森を誘った。 「別に…すごかねえよ」 俺は謙遜(ケンソン)しながらそっけなく答えた。
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