Developpe

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ジャスミンの香る木陰に人目を忍ぶようにそっと腰を下ろす。 彼を思わずこの腕の中に閉じ込める。 「ちょっ!!要さん……」 抵抗する様子も無く石田陽介もおずおずと背中に手を回してくる。 「誰にも見せたくないくらい良かった。今だけ、俺だけの石田陽介でいて欲しい。」 「はい……今だけじゃなくてこれからもずっとですよ?」 そんな嬉しい台詞を言われ、思わずこの腕に力が入る。 「キス……してもいいですか?」 「え?」 「要さんとの初めてが記憶にないのは嫌なんです。だから、っ……んっ……」 記憶に刻み付けるように、俺は何度も何度も柔らかい唇にキスを落とした。 深く深く…… 一生忘れないようにと…… <了>
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