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やっと辿りついたベッドルーム。
そっと要さんを寝かせる。
「スーツ皺になりますよ?ネクタイ外しますね。」
ここまで来れば、僕だって遠慮はしない。
ワイシャツのボタンを一つ一つ外していく。
露わになる、褐色の肌はしっとりと汗ばんでいる。
飲んだせいで、高い体温。
上気した頬はたまらなく色っぽい。
覆いかぶさるように、薄く空いた唇にかぶりつくように舌を絡ませる。
「んっ、よう…すけっ…」
「僕だって、要さんのこの顔が好きなんですよ?要さんこそ他の人と、こんなこと…しないで下さいね?」
「っ、あっ…!!」
(寝落ちなんてさせてたまるか!)
「もう、記憶が無いなんて言わせませんからね?」
明日になっても忘れないよう、僕は深く深く、この思いを刻みつけた。
...fin...
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