ファーストコンタクト

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授業を終えて荷物をまとめていると、机の前に人が立った。 誰だろうと顔を上げるとそこには転入生がいた。 「はじめまして。小田原真理子、真理子と呼んでください。典子さん、一緒に帰りましょう。」 唐突な自己紹介の次に来た予想外の誘いに反応することが出来ずに手が止まった。 彼女は怯むことなく穏やかな表情で真っ直ぐに見つめてくる。 典子は焦った。 人見知りの口下手な自分は、いつも友人の影に隠れていた。
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