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買ってもらったばかりの制服に着替えて、食卓につく。
ご飯に味噌汁に鮭。
どれも美味しそうだ。
皿洗いをしてる祖母を待つ。
三人そろって食べるのが家のルールだ。
皿洗いを終えて食卓についた祖母に「ぶかぶかね」と笑われた 。
それにつれて新聞を読んでた祖父もこっちをちらっと見て笑う。
どうせすぐに成長するから大きめのを買っとけばと言ったのは二人なのに。
ひどい話だ。
ご飯を食べ終わったら俺は日課の犬の散歩に行く。
オスで2才の柴犬。名前は風太。
俺のために祖父母が保健所からもらってきてくれた。
本当はペットショップで買っていいと言われたのだがお金を出して生き物を買うのは何か違う気がするから無理を言って
保健所に行ってもらった。
俺がついていってもよかったのだが、どうせどの子がいいのかなんて決められない。
できれば柴犬がいいとだけ祖父母に伝えたら風太を連れてきてくれた。
生まれてすぐに捨てられてしまったらしく、とても小さかった。
犬は一度の出産で何匹も産むから、育てるのが厳しかったり、飼い主を探しても見つからなかった場合捨てられる事が多いのだと言う。
そんなことは捨てていい理由にならない。
というか捨てていい理由なんて存在しない。
捨てる=殺すと言ってもいいすぎではないだろう。
食べ物を探すのなんて難しいし、ましてや赤ちゃんのうちなんて不可能。
何がかわいい0歳の♂です。だれかかわいがってあげて下さいだ。
かわいいなら無理してでも育てろ。
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