天明寺 将

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ー神都中学校ー 神都…神の都とは大層な名前だな。 どうせ中身は大したことないんだろ。 祝!入学!の文字を横目に見ながら俺は門をくぐる。 一人でいる俺に何人かは不信な目を向けている。 それはそうだろう。 入学式なんて母親か父親と来るのが当然。当たり前だ。 祖父母は「あたし達がいくとショウが好奇の目に晒されるから」なんて言っていた。 別に行く行かないは二人に任せようと思っていたが、そんな理由ならきてほしかった。 でも中学生の親はまだまだ若い。 30代40代…50代なんてそういなだろう。 それに対して祖父母は80代。 そんな状況で強引に二人に来てもらうのも気がひけたので、俺も無理は言わなかった。 何かの前にわいわいとものすごい人だかりができてる。 あぁ…クラスの名簿が張り出されてるんだな。
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