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そんなある日。
「ずっと課長のこと思ってました…私と付き合ってもらえませんか?」
営業部から総務部へ異動して行ったその子に言われた突然の告白。
小柄で、瞳が大きくて、
きっと世間一般では可愛いと言われるだろう容姿の子が、なんで俺に…?
でもそんな美女を前に、
なぜだか、迷うとか、そういう感情は起きなくて…。
「ごめん…」
「どうしても…ダメですか?」
一瞬浮かんできたのは、麻衣の顔。
好きだとか、そんな恋愛感情は8年前のあの日捨ててきた。
そのはずだった…
けれど…
「気になる奴が…いるんだ」
思わず口にした言葉に
自分が一番驚いた。
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