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「その人とお付き合いされてるんでしょうか…」
結構つっこんで聞いてくる彼女にためらいながらも
「いや…まだ再会したばっかりで…」
「再会?」
はぁ…何で俺はベラベラこんなことを…
だけど口に出せば、はっきりしない曖昧な気持ちを明確できる気がして…
「昔付き合ってた彼女なんだ…」
「そうですか…課長の恋…実るといいですね…」
少し目を赤くし、
そう言って彼女は足早に去っていった。
それが・・・まさか、
噂になってるなんて…
ったく…
ありえねぇ…
ついつい昔を思い出して、焼酎片手にボーっとしてしまった俺の顔を覗き込んでくる麻衣。
俺は
お前のその目が苦手だ。
その瞳で見つめられると、
何もかも、
心の中までもが読まれている気がして…
苦手だ。
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