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これから、頑張ろうって…
裕に振り向いてもらおう…
って思ってた。
その矢先…もう失恋なんて。
なんだろう…
この無力感…。
できることなら、３０分前に戻りたい。
こんなことわかってたら、残業なんかしないで今日は早く家に帰ってた。
なんて悲観的にもなる。
小林は、
うつむいている私の顔を覗き込むと
「麻衣ちゃん…俺と付き合ってくれない？」
裕を前にして
まだそんなことを言ってくる。
悪いけど、小林…。
私の気持ちは、今それどころじゃない。
っていうより
「さっきも言ったけど、小林とは付き合えない」
それだけ伝えると、携帯と鞄を持って、逃げるようにオフィスを飛び出した。
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